今回プレイする積みゲー……というか、普通に現在絶賛プレイ中（？）なのが、『ソーサリアンオリジナル＆フォーエバー』。

『ソーサリアン』と言えば、このブログの過去のエントリーにも書きましたが、僕にとっては心のベストゲームの1つ。
最初にメガドライブ版をプレイして、その後オリジナル(PC88版)の移植にあたるMSX版にもハマり、特にMSX版は快適に遊びたいがために高速で動作するMSXターボR(MSX末期に発売された最新機種)を当時のバイト代8万も出して購入したほどでした。

で、その後1997年にWINDOWS95用ソフトとして、完全新規のシナリオ5本のみを収録した『ソーサリアンフォーエバー』、さらに2000年に、原作PC88版のオリジナルシナリオ15本と、前述の『フォーエバー』での新作シナリオ5本を収録した完全リメイク版『ソーサリアンオリジナル』（後にソーサリアンオリジナル＆フォーエバーに改題）が発売されました。

で。
僕が初めてWINDOWS98搭載のPCを購入した時に、一番最初に購入したパッケージソフトが、『ソーサリアンフォーエバー』でした。
しかし当時、プレイステーションの某シミュレーションRPGの制作で猛烈に忙しい時期だったので、全く遊ぶ時間がとれず、CD-ROMを起動することもないまま、ソフトはその後のドサクサで行方不明に(；ﾟДﾟ)

いつかはまた手に入れて今度こそ遊びたい……と長年思い続けていたのですが、つい先月ごろ、DMM.comさんでたまたまPCゲームのサマーセールをやっていて、この『ソーサリアンオリジナル＆フォーエバー』が激安価格（540円）で売られていたので、速攻購入した次第(≧∇≦)/

DMM.com | ソーサリアンオリジナル＆フォーエバー
http://dlsoft.dmm.com/detail/falcom_0004/

……と、前起きが長くなってしまいましたが、さっそく内容を紹介してみましょ～(≧∇≦)/

冒険の舞台となるのは剣と魔法の国ペンタウァ。
そして『ソーサリアン』とは、ペンタウァを拠点に冒険を繰り広げる冒険者たちのこと。

プレイヤーはキャラを作って最大4人のパーティーを編成し、各地で起こっている様々な事件（シナリオ）を解決して、最終的にはキングドラゴンと対決することになります。

というわけでゲームを始めるとまずメインメニューへ。
冒険に出ている時以外は、この各種メニューを選んで、冒険の準備を整えていくことになります。
最初にすべきことは、まず自分の分身となるキャラを作るところからですね。

キャラクターの名前をつけて、ファイター・ウィザード・ドワーフ・エルフの4タイプのいずれかを選んだ後、与えられたボーナスポイントの範囲で能力値を設定します。

最初に特に重要なのはSTR(腕力)とINT（知力）で、STRが0以下だと武器を振るっての攻撃ができなくなり、INTが0以下だと魔法を全く使えなくなります。

このゲームでは最大4人のキャラでパーティーを組めるので、パーティー人数分のキャラを作っておきましょう。
ちなみに、シナリオによってはゲストキャラがパーティーに加わって、一人分の参加枠が埋まってしまうことがある（3人パーティーじゃないとそのシナリオをプレイできない）ので、普段から3人パーティーでのプレイがおススメです(・｀ω´･)

パーティーの編成を済ませたらペンタウァの街へ。
街には王様に謁見することで経験値に応じてレベルアップさせてくれる王宮、装備を購入できる武器屋、装備に魔法をかけてくれる魔法屋などの様々な施設があります。

まずは武器屋で、各キャラクター分の武器（杖）・鎧（ローブ）・盾（指輪）を購入しておきましょう。
キャラクター全員がこの装備3種類を身につけていないと、冒険に出ることができません。

数ある街の施設の中でも、冒険が進むにつれて重要になってくるのが魔法屋。
ここでは、装備に7つの星の魔法をかけてもらうことができます。

装備に魔法をかけると、かかっている星の力に応じて、装備中に能力値が上がります（たとえば火星の魔法を1回かけるとSTR+1の効果）。
また、特定の星のかけ合わせに応じて、その装備を使用して魔法を使うことができるようになります。
たとえば、木星＋太陽の魔法がかかっている装備では『HEAL』(HP回復)の魔法が使え、全種類の星がすべてかかっている装備では最強の攻撃魔法『NOILA-TEM』が撃てるように！

ただし魔法をかけてもらうには、最低でも2年の時間がかかるので、計画的に装備に魔法をかけていかないと、望みの魔法が撃てるようになるまでに、ものすごい年月と費用をかけなければならなくなります(´･ω･`)

というわけで冒険に出る準備が整ったら、いよいよプレイするシナリオを選択！

この『ソーサリアンオリジナル＆フォーエバー』では、前述の通り、オリジナル版の基本シナリオ全15本と、フォーエバーの新作シナリオ5本の計20本で遊ぶことができますが、フォーエバーシナリオ5本は、エンディングを一度迎えてからじゃないとプレイできないらしい……Σ(￣ロ￣lll)ｶﾞｰﾝ

というわけで、まずは基本シナリオから攻略していきましょう(≧∇≦)/

収録されている基本シナリオは、以下の通り。

【難易度1】

■消えた王様の杖
モンスター達に奪われた王様の杖を取り戻すために仕掛けだらけのダンジョンを探索する。内容的には最も簡単と思われるシナリオ。

■暗き沼の魔法使い
老いた邪竜フラジオレにたぶらかされ、ガマの姿にされた少女を助けるために奔走するシナリオ。

■天の神々たち
ストーリー性の高さと個性的な登場人物から人気のあるシナリオ。大いなる神の怒りを鎮めるために、ソーサリアンたちは神々の庭園で様々な神様たちの願いを叶える羽目に……。

【難易度2】

■失われたタリスマン
手に入れた者は世界の王にもなれる力を持つタリスマンを、邪教集団から奪還するシナリオ。

■ロマンシア
同じドラゴンスレイヤーシリーズの3作目『ロマンシア』のストーリーを再現したシナリオ。隣国アゾルバ王国に連れ去られたセリナ姫を救出し、邪竜ヴァイデスと戦う。元のロマンシアほどイジワルな謎解きはなく、普通にクリアできる難易度。

■氷の洞窟
悪に堕ちた錬金術師ソクラムによって氷に閉ざされた洞窟を探索する。凍結の罠が恐ろしいシナリオ。

【難易度3】

■ルシフェルの水門
ペンタウァ唯一の水源がモンスター達の築いた水門にせき止められてしまった。水門を開くため、ソーサリアンたちは洞窟に隠された3本の剣を探す。

■紅玉の謎
天から降ってきた紅玉の力によって、平和だったエルフの森の生き物たちが凶暴化。紅玉を浄化し、エルフたちを助けるために、森を探索するシナリオ。

■メデューサの首
突如現れたメデューサによって人々が石化されてしまった村。ソーサリアンは師匠を石にされてしまったメデューサハンターのカレンと共に、メデューサ討伐に挑む。

【難易度4】

■呪われたオアシス
砂漠王を名乗るルワンの呪いによって、オアシスの水が汚されている。ルワンを倒し、オアシスを清める聖水を探し出せ！というシナリオ。

■暗黒の魔道士
黄泉から復活し、ペンタウァ征服を企む邪悪な魔道士ゲディス。かつてゲディスのライバルだった善の魔法使いオーサーは、ゲディスの潜む洞窟へ。ソーサリアンはオーサーに協力してゲディスを倒すため、その後を追う。

■囚われた魔法使い
王直属の魔法使いの一人が行方不明に。モンスターの巣食う火山のふもとの洞窟に囚われの身となっているらしいことを知ったソーサリアンたちは、洞窟へと救出に向かうが、実は驚きの真相が……。

【難易度5】

■盗賊達の塔
ペンタウァで略奪を繰り返す盗賊団の根城となっている古城が舞台。盗賊たちの中に紛れ込んだメジャーデーモン退治のために聖剣を探すシナリオ。

■呪われたクイーンマリー号
船上で起こった殺人事件を解決するために、船の中を奔走する推理ものっぽい異色のシナリオ。複数人の登場人物の間を走り回ってのフラグ立てがかなり大変。

■不老長寿の水
土地が痩せ衰え、作物が実らなくなってきたペンタウァの危機を救うには、危険な洞窟に隠された不老長寿の水が必要。かくしてソーサリアンは水の入手に向かうが……。基本シナリオの中では最もパズル性が高く高難度。

という感じで、5段階の難易度に分かれた15のシナリオから好きなものを選んでプレイしていきます。
最初から最高難度のシナリオを選ぶこともできますが、まずはキャラクターの強さに合わせて、難易度の簡単なものの中から選んでいくといいでしょう(´･ω･`)

冒険中は、サイドビュー形式のアクションRPG。
攻撃ボタンで武器を振って敵を攻撃、魔法ボタンで、指定している装備に宿っている魔法を使用します。

そのエリア内にいる敵を全滅させると経験値が入りますが、ぶっちゃけボスモンスター以外は雀の涙程度なので、無駄に戦う必要はあまりありません(´･ω･`)

シナリオクリアした時にもらえる経験値の方が多い辺りは、テーブルトークRPGっぽいですね。

シナリオプレイ中は、複雑にそれぞれが繋がっているエリア内を探索して、登場人物と話したり、アイテムを拾ったり、怪しい箇所を調べたりして、手探りでのフラグ立ての繰り返しが基本。
「次にここに行け」という指示が全くなく、とにかく行けるところは全部行って、手当たり次第、先に進むための手かがりを探すしかない、という局面も多いです(´･ω･`)

それぞれのシナリオは、短いものなら30分程度、長いものでだいたい1時間半ほどでクリアできる程度のボリュームでしょうか。
もちろん、クリア済のシナリオでも何度でも挑戦することができます。

ちなみにこのリメイクされた『ソーサリアンオリジナル～』では、昔のPC版ではできなかった、冒険中でのセーブ・ロードももちろん可能なので、シナリオ攻略中に詰まってしまった時も安心。

ちなみに、シナリオクリアするか、全滅・または任意でペンタウァに帰還すると、1年の時間が経過し、キャラクターが1歳年をとります。

年を重ねるにつれて、各キャラごとに、若者・壮年・老年の姿に変わっていき、寿命を迎えるとそのキャラクターはこの世を去ってしまいます。
ただし、その後、子孫のキャラクターを作って、前のキャラの能力や知識の一部を受け継がせることもできますよ。

そしてとある方法を使えば、不老不死のキャラクターを作ることも……？(やり方忘れたなぁ……)

ちなみにこの『ソーサリアンオリジナル～』では、昔のPC版とは一部のシナリオのマップ構成や、攻略手順などが変わっていたり、アレンジされていたりします。

無駄にややこしかった『暗き沼の魔法使い』の迷路マップが簡略化されていたり、遊びやすくなっている箇所もあるのですが、当時の攻略手順が通用しない箇所もあったりして、新鮮な気持ちで遊べる反面、残念なところも(´ﾟ艸ﾟ)∴

BGMは人気の高かった、昔のPC版（の中でも音色が豊富に使われているX1版とPC-88VA版）のFM音源＋SSG音源の原曲がそのまま使われています。
これは下手にアレンジ版を収録されるよりも、個人的には嬉しかった点ですね。
どの曲も素敵すぎてウットリです。

5段階の難易度ごとに最低1つずつ、いずれかのシナリオをクリアすれば、『キングドラゴンと戦う』モードが出現して、一応のラスボスであるキングドラゴンと対決することができる（はず）。

まだそこまで進められていないのですが、キングドラゴンを倒してエンディングを迎えれば、新たに『フォーエバー』の5シナリオでも遊べるとのことで、楽しみにしつつ攻略しているところです(≧∇≦)/

というわけで、元々の『ソーサリアン』がお好きだった方には、期待を裏切らない良リメイク作になっていて、おススメです。
逆に全く『ソーサリアン』を知らない方が遊ぶには、よくある一般的なアクションRPGとはかけ離れた、個性的なシステムが満載なのと、シナリオを攻略していく際の手探り感が不親切すぎて、とっつきが悪いかもしれません。

『こういうゲームなんだ』というのが掴めてきて、それが好みに合えば、ものすごくハマれるゲームなんですけどね(´ﾟ艸ﾟ)∴
テーブルトークRPGの影響が濃厚に出ているゲームなので、それがお好きな人には向いているかも。

発売から17年が経っているそれなりに古いゲームなので、一応WINDOWS10でも動作しますが、フルスクリーンモードでしかプレイできない点や、一度最小化してから戻すと画面がフリーズして進行不可になってしまう点など、残念な点もあります（XP互換モードだとフリーズはしないが、画面が崩れるなどの不具合が発生）。

あとはやはり、ソーサリアンの元々の売りであった、追加シナリオなどが出ていない点でしょうか。
昔のPC版には『戦国ソーサリアン』『ピラミッド・ソーサリアン』『宇宙からの訪問者』etcといった豊富な追加シナリオが（なんとファルコムさん以外のメーカーからも！）発売されていて、基本シナリオが終わった後もたっぷり楽しめたのですが……。

さすがにもう、わざわざ追加シナリオの移植まではやってくれないだろうしなぁ……（´－ω－）トオイメ