前2回がWindowsのゲームだったので、3本目はスマホのゲームにしてみよう！
ということで、今回やってみたのは、ダウンロードしてから6年も放置している、元気モバイルさんのアドベンチャーゲーム『THREE 三つの記憶』。

元々はフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)のアプリとして配信されていたゲームですが、それをAndroidアプリとして移植したものです。
Google Playにて、無料でダウンロードできますよ(≧∇≦)/

Google Play | 女刑事・三島遥の事件簿１ THREE
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.gkm.game.psycho_1_0044

主人公は、とある事情から『短期記憶欠落障害』という症状を抱えている高校2年生、瀬田秀明。

そして物語は、秀明が恋人のミキをナイフで刺してしまった衝撃的なシーンから始まります。
しかし、秀明本人には、その状況に至るまでの記憶の一切がなく……。

なぜ秀明はミキを刺してしまったのか？
普段ナイフなど持ち歩かない秀明が、なぜナイフを持っていたのか？
そもそも、なぜ自分たちはこの場にいたのか……？

このゲームでは、何もかもがわからない状況から始まって、1時間、2時間前……と、過去のシーンを時系列を逆に遡って、なぜこういうことになったのか、状況を思い出していくことになります。

最初のシーン（1時間前）では、秀明は渋谷・道玄坂の街でミキを探している様子。

ゲームシステム自体は、オーソドックスなコマンド選択式のアドベンチャーゲーム。
基本的には『話す』と『調べる』のコマンドで情報を集めていきます。

ゲームの舞台となる渋谷の街には、多彩な人物が。
彼らは役に立つ手がかりを教えてくれることもあれば、全く無関係な話しかしないこともありますが……

たとえばOLと上司の二人組は、1時間前のシーンでは酔った上司が嫌がるOLを口説いていますが、その前の時間では二人で一緒に居酒屋で食事をしていたり。
物語には直接関わらない各々の登場人物についても注目して見てみると、ゲームを進めていくにつれて、それぞれがどんな行動をしていたのかがわかるようになっています。

前述の通り、『短期記憶欠落障害』を抱えている（でも本人には自覚がないらしい）秀明は、せっかく情報を集めても、3つの記憶しか覚えていることができません。
登場人物から手がかりになりそうな情報を得ると記憶リストに登録されますが、3つを超えてしまった時は、過去の何かの記憶を忘れて新しい情報を記憶するか（あるいは新しい情報を記憶しないか）を選ばなければなりません(´･ω･`)

しかし得られる情報の中には、全く憶えても意味のないものや、特定の場所に行くために必要不可欠なものもあったりして、どの情報を覚えておくべきなのか、よく考えて取捨選択する必要があります。
これがこのゲームの一番面白いところかも。（人によっては面倒くさく感じるかもしれませんが）

こうして、そのシーンでの情報集めを終えると、一つの事実を思い出すと共に、新たな疑問が浮かんで……。
さらに、過去の時間のシーンへと遡って、その新たな疑問の答えを探し求めていく……というのがこのゲームの流れみたいですね。

話を進めていくにつれて、どうもミキは秀明の親友・隆志に何かを相談しようとしていたらしいこと、そして秀明の身体には、3つの記憶しか覚えられないことを暗示するような、謎の『III』のタトゥーが刻まれていることが判明。

とりあえず前半部分を遊んでみた印象だと、クリアまでの総プレイ時間はそれほど長くはなさそうで、気楽に遊んで楽しめそうな感じです。

謎だらけの状況から始まって、次第に事実が少しずつ明らかになっていくストーリーはなかなか引き込まれます。
従来の推理アドベンチャーゲームと異なり、現在から過去へと次第にさかのぼっていく構成も新鮮です。

残念なのは、携帯アプリ版をベタ移植してある感じなのでビジュアルがさほど綺麗ではないのと、動作（特に文字表示やタップした時の反応）にもっさり感があるところでしょうか。
もうちょっとインターフェース面が快適だといいのにな、と思いました（そこまでストレスってほどでもないけど）。

ちなみにこのゲーム、『女刑事・三島遥の事件簿』シリーズの1作目、ということで、Android版ではシリーズ7作目まで出ているらしいのですが、この1作目には、肝心の「女刑事・三島遥」は全く出てきません(；ﾟДﾟ)
シリーズにキャラ名冠してるのに、それでええんかい……(´･ω･`)