『発注』と『リテイク』・その1

(例によって例のごとく本文とアイキャッチ画像はあまり関係ありません)

文章書きさんでも絵描きさんでも、はたまた音楽を作る人でも、仕事として(あるいは趣味でも、他人との共同作業として)クリエイティブな活動をされたことがある人なら、誰しも経験する(そして憂鬱になる)のが「リテイク」でしょう。

たとえば僕の仕事にたとえるなら、仕事を依頼してくれるクライアントさんがいて、「こういう原稿が欲しいんですけど~」という『発注』が来ます。
で、その発注内容をもとに、クライアントさんがどういうものを求めているのか(あるいは、どうすればその期待をさらに超えたものを出せるか)を考えながら、原稿を書くわけですね。

で、原稿が仕上がったらクライアントさんに納品(提出)するわけなんですが、これで即この仕事は完了、とはいきません。
実際のその原稿をクライアントさんが確認して、「これでいいよ」とOKをもらう必要があるからです。

でも実際には、クライアントさんが期待していた内容からちょっとズレていたり、求められていたクオリティに満たなかったり、うっかりアウトな表現があったりして、「ごめん、これではちょっと……」と『リテイク』(やり直し)がかかることも多いです。
というより、すんなり何でもOKをもらえるパターンの方が珍しいんじゃないかな。そんなクライアントさんがいたら、多少ギャラが安くても僕は長くお付き合いさせていただきたいです(笑)

まあ特に仕事の場合は、お金をもらってやってることなので、ある程度、リテイクが来ることは覚悟する必要はあるかと思います。

趣味で自分の好きなことを書くのと違って、その成果物を是とするか否とするかを判断するのは、自分ではなく、仕事を依頼してお金を出してくれるクライアントさんです。
そして、自分とクライアントさんでは、生まれも育った環境も考え方も価値観もたぶん違うわけで、自分が「これはいい!」と思っても、クライアントさんが同じようにそう思ってくれるとは限りません。
だから成果物に納得してもらえなければ意味がないし、この人に頼んで良かった、いい仕事をしてくれたな、って思ってもらえなければ、特にフリーでやっている僕のような立場の場合、次に仕事をいただけなくなってしまうでしょうしね(´・ω・`)

そんなわけで、仕事で物作りをするというのは、「受け手(その作品を読んだり見たり聞いたり遊んだりしてくれる人)が喜んでくれるか」「自分自身が満足できるか」だけでなく、「クライアントさんが納得してくれるか」ということも意識してやらないといけないんですよね。
だからこそ、発注の時にクライアントさんからいただく「こういうものをお願いします」という発注内容は、作業する上で特に意識する必要があります。
(実際に仕事をしている人にとっては)当たり前のことだけど、これが意外と難しいんですよね。

と、ここまで書いてこの話も長くなりそうなので次に続く感じで(´゚艸゚)∴

『発注』と『リテイク』・その1” に対する意見

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