【積みゲー崩し#16】Slain: Back from Hell

今回プレイするゲームは、実はリリースされる前から、開発中のスクリーンショットを一目見て「遊んでみたい!」と思ってた、緻密で血みどろなドットグラフィックが特徴のアクションゲーム

その名も『Slain: Back from Hell』

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slainとは、「殺害された」「虐殺された」といった意味ですが、そのタイトルにふさわしい、血みどろ地獄絵図な感じのステージを、禍々しい異形のモンスターたちを倒しながら(そして殺されまくりながら)進んでいく、プラットフォーマー型アクションゲーム

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ぱっと見、『悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲』っぽい感じのゲームなのかな、と思っていたのですが、メトロイドヴァニア(マップ内を探索してアイテムを見つけながら行動範囲を広げていく)タイプのゲームではなく、初代の『悪魔城ドラキュラ』のような、純粋なステージクリア型のアクションゲームでした。

ただし難易度的には、『悪魔城~』より、『魔界村』に近い、何度も死んで覚えるタイプの鬼畜難易度ですが(;゚Д゚)

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主人公は、墓所らしき場所で眠りについていた、白髪長髯の剣士・バートリン
謎のスピリットの呼びかけによって、眠りから目覚めさせられた彼は……。

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この地を支配する邪悪な君主・ヴロールと遭遇。
どうやらこの両者の間には何らかの因縁がある様子……?

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基本操作は、方向キーでの移動と、ジャンプ・剣攻撃・マナスピリット攻撃・ガード・ドッジ(緊急回避)の5つのアクション。

主な攻撃方法である剣はリーチが短く、一撃の威力も弱め
雑魚のスケルトン相手でも2・3発当てないと倒せないほどです。

マナスピリットはいわゆる魔法弾
遠距離の敵を攻撃できる他、溜めてから撃てば複数の敵を貫通してまとめて攻撃することもできますが、撃つ度にマナスピリットゲージ(赤いライフゲージの下にある青いゲージ)を消費します。

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剣攻撃も、ボタンを長押しすると身体が光り始め、パワーが溜まったところで方向キーを押すことで、溜め攻撃を行うことができます。
溜め攻撃で敵を倒すと、マナスピリットを回復するアイテムが出て、ゲージを回復させることができます。

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このゲームを攻略する上で、もっとも大切なアクションが、ガードと、そこから繰り出せるカウンター攻撃。

ガードボタンを押すと、大抵の敵の攻撃を防ぐことができますが、それでもかなりのライフを削られてしまいます。

しかし、敵の攻撃が来た瞬間に、タイミングよくガードボタンを押すと、ノーダメージで攻撃を弾けるだけでなく、敵が怯んで数秒間行動不能になるので……

その間に剣攻撃を当てると、赤い閃光と共にカウンターアタックになり、通常の約3倍の威力の大ダメージ!!

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このゲームでは、このジャストガード&カウンター攻撃を使いこなすことを前提とした敵の配置やゲームバランスになっているので、クリアするためには必須のアクション。
そのためには、敵が攻撃してくるタイミングをいかに見切るかが重要になってきます。

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また、敵の中には魔法弾や、火炎弾などで遠距離攻撃を行ってくるものもいますが、これらの遠距離攻撃も、うまく剣攻撃を当てると……。

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逆に弾き返して、敵めがけてぶつけることができます。
弾き返した弾が敵にヒットすると、多少のダメージを与えると共に、敵を怯ませることができます。
(弾いた弾を複数発当てないと怯まない敵もいます)

怯んだ敵に剣攻撃をヒットさせれば、こちらも同様に大ダメージのカウンター攻撃に!

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一応キーボードでもプレイできますが、とにかく難易度が高いゲームなので、やはりゲームパッドでの操作がおススメです。
オプション画面からいつでも、コントローラーやキーボードのキーアサイン(割り当て)を変更することができるので、遊びやすいように設定しておくといいですね(≧∇≦)/

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ステージが進むと、デフォルトの鋼の剣の他に、炎の剣・氷の斧の3タイプのいずれかに、任意で武器を切り替えることができるようになります。
それぞれの武器は攻撃速度やモーションが異なる他、敵によって弱点となる武器が違うので、戦う敵に応じて有効な武器に切り替えていくこともポイント。

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ステージの所々にある、灯台のようなコレがチェックポイント
ここを通過すると、体力とマナのゲージが全回復する他、死んでしまった時にここからリスタートすることができます。

このゲームはとにかく難易度が高く、うまく戦わないとすぐに体力を奪われて敵の餌食になってしまうので、チェックポイントに到達した時には心底ほっとします(´゚艸゚)∴

ちなみにプレイヤーの残り人数やゲームオーバーといったものはなく、死んだら即手前のチェックポイントからリスタートして、延々挑戦し続けることができます。
その代わり、繰り返し何度も死んで、トライ&エラーで攻略の仕方を見つけていくしかない――という感じのゲームです(;゚Д゚)

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本当にこのゲーム、昨今のカジュアルなゲームの流行を鼻であざ笑うかのような難しさです。
突然、周囲に大量の雑魚が現れるこんな場面があったり……
(残念ながら剣攻撃の速度には隙が大きく、一匹倒すのにも通常攻撃で3発は当てないと死なないので、複数の雑魚に取り囲まれるともうピンチ

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引っかかると即、押しつぶされて肉塊に変えられたりドロドロに溶かされたりと、エグい死に方をさせられる、豊富なデストラップもあちこちにあったり……(;゚Д゚)

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ステージを先に進むために、スイッチを押して足場を出現させたり、鍵アイテムを手に入れたりしないといけない場所も。
(謎解き的な要素で詰まる箇所はほとんどありませんが)

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ステージの最後にはお約束のボスモンスターももちろん登場。
ボスは決まったパターンで攻撃を仕掛けてくるので、うまく攻撃を読みつつ、基本はジャストガード&カウンター攻撃が戦い方の基本!

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個人的に一番苦労させられたボスがこのマザービホルダー
上空を飛び回るわエネルギー弾撃ちまくるわ、雑魚ビホルダー(これも飛び回って弾を撃ってくる)を大量に産み落とすわで、何度殺されたことか……。
このブログの更新が2日ほど遅れたのは全てこいつのせいです(´・ω・`)ちくしょうめっ

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『緻密でグロいドットグラフィック』『ハードすぎる難易度』の他に、もう一つ特筆すべき点を挙げるとすれば、それは全編を通して流れるヘヴィメタルな激しいBGM

なんとこのゲームのBGMは、ヘヴィメタルバンド『Celtic Frost(セルティック・フロスト)』の元メンバー、Curt Victor Bryantによるもの。

『Celtic Frost』といえば、後発のブラックメタル・デスメタルというジャンルに多大な影響を与えたパイオニアとして有名なんだそーな。
僕はあまり詳しくないけど……詳しい人には、おおお!と思わずテンション上がっちゃうビッグネームなのでは。

そういえばこのゲーム自体、ブラックメタルやデスメタルっぽいダークなビジュアルイメージをそのまんまゲーム化したような感じですもんね(´・ω・`)
ボスを倒した後でボタンを押すと、こんな感じで主人公バートリンが(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。 (゚ω゚ )ヘドバンしたりするし。

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ゲームボリューム的には、全8ステージ(多分)ということで、上手い人(ノーミスで進められる人)なら、数時間程度でクリアできる程度の長さなのですが、とにかく死にまくってリトライ、を繰り返していたので、僕は結局クリアまで8時間もかかってしまいました(;゚Д゚)

あっさり終わらせてすぐこのブログを書こうと思ってたのに……。

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操作感覚自体は悪くないし、死んでも即、直前のチェックポイントから好きなだけやり直せるので、死んでもあまりストレスは感じません。
ただ、陰鬱な世界観の上に、死ぬ時は惨たらしい死に様だったりするので、何度も何度も死んでると、人によっては気が滅入るかも(´゚艸゚)∴

敵の攻撃を弾いて即カウンターを当てたり、敵弾を跳ね返して怯んだところをトドメを刺したり、といった戦い方に慣れてくると、それがとても気持ちよくなってくるので、このゲームならではのタイミングを見切ってカウンター命なゲーム性と、死に覚え必須のレベルデザインに、心折れずに頑張れる人には、楽しめるゲームだと思います。

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個人的には、あまり難しいゲームは得意ではないのですが、このゲームはドットグラフィックとアニメーションの美しさと、努力すれば少しずつでも進める(理不尽な死に方でイライラさせられるところがあまりない)点が救いになって、どうにかラストまでクリアして楽しめました。

万人にお勧めできるかと言われると正直(-ω-;)ウーンって感じですが、良作ではあると思います(≧∇≦)/
『魔界村』『悪魔城ドラキュラ』系の高難易度アクションゲームが好きな方、ヘヴィメタル好きな方には特にお勧めです!

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