自分でも意識していたわけではないのですが、小さなころから国語はそこそこ得意でした。
逆に、数学や社会、英語は超苦手。
どうも僕は、公式とか英単語とか、興味を持てないことをとにかく暗記しろと要求されるタイプの勉強が苦手だったみたいです。
今も、記憶力に関してはそれほど自信ないんですけどね(´・ω・`)
中学の時点で、国語だけは平均点以上、理科は平均(生物とかは好きだったので苦じゃなかった)、その他の科目はダメダメ、という感じの成績でしたが、今思うとその時から、自分に向いているのは文筆業かも、となんとなく思っていたような気がします。
「小説」と呼んでいいかどうかはわかりませんが、最初に書いたお話は、小学校4年生ごろの時に、クラスで作った学級新聞の1コーナーとして書いた、クラスメートの名前をもじった登場人物が出てくる、変身ヒーロー物のしょーもないお話でした。
当然その頃の文章など残っていませんが、仮に残っていたとしても二度と見たくないと思ってしまうくらいの酷い内容だと思います。まさに黒歴史。
6年生くらいから、当時ブームになっていた『ゲームブック』にハマっていた僕は、気がつくと自分でもノートに、自作のゲームブックを書くようになりました。
授業の最中にこっそりと、3作品くらいなんか書いてた気がする。
当然そのノートももはや残ってはいませんが、こちらは今でも読めるものならちょっと見てみたい気がします。
ちゃんとした「小説」と呼べそうな初めての作品を書いたのは、中学1年生の時でしたね。
その頃通っていた学校は、家から徒歩で30分以上かかる距離にある遠いところで、毎日否応なく長時間歩かされていたので、一人で登下校する時は、何か妄想にでも浸っていないと暇でしょうがなかったのです。
で、その頃は、ゲームブックからテーブルトークRPGや、剣と魔法のファンタジー系のお話に夢中になっていた頃だったので、やっぱり妄想するイメージもそんな感じ。
気がつくと頭の中に、自分の物語世界の設定が次第にできてきていて、その中で活躍するキャラと、そのお話なんかもそのうちにでき始めてきて。
もうこうなってくると、忘れてしまう前に形にしてしまいたい、という気になってくるんですよね。
正直文章力は拙いものだったのですが、とにかく書きたくて仕方がないので、ノートに書き始めた。
大学ノートのページでだいたい60ページほどだったので、400字詰めの原稿用紙に換算すると、うーん……100枚くらいなのかなぁ。
初めて書いたにしてはまあまあのボリュームです。
内容に関しては……今思うとほんと痛々しいので割愛です。
でも当時の自分にとっては「すんごい傑作が書けた!」と本気で思っていました。
仲のいい友達にも見せて(たぶんお愛想で)「面白いよ!」と褒めてもらったりして。
でもその時の作品を書くこと、人に見せて褒めてもらった時の嬉しさが、多分こうして今に繋がってるんだろうな、と思うと感慨深いものがありますね。
その道を選んだが故に、辛い思いや苦しい思いをしたこともたくさんあったけど。
人生の中の様々な出来事や経験というのは、こうして自分を形作って、未来へと繋がっていくものなのかもしれないですね。
そう思うと、大きい視野で見れば、いいことも悪いことも含めて、人生に無駄なものというものは、何一つないのかもしれないな、と思いますね。