これは、あくまで個人的な感想ではありますが……。
スマホゲーム(に限らずソーシャルゲーム全般)によくある、リアルの時間経過で溜まっていく(体力とか行動力みたいな)ポイントを消費してクエストを進めていくタイプのゲームって、僕は正直あまり好きじゃないんですよね。
確か、『怪盗ロワイヤル』辺りがそのゲームシステムを最初に導入したのかな。(もっと前から採用してたゲームもあるかもしれないけど)
で、それを初めて遊んだ時に、「なるほど、こういうリアル時間とリンクさせて遊ばせるシステムもアリなのか」と感心した覚えがあります。
その当時は確かに感心していたのですが、現在のように、そういうシステムのソシャゲやスマホゲーばかりになってくると、だんだんウンザリしてくるんですよね。
「あ、そろそろ体力満タンになる頃だから起動して遊ばないと」みたいな。
だんだん、ゲームにリアルの時間を支配されているような気になってくる。
それでだんだん、そういうタイプのゲームは夢中になれなくなって、真剣に遊ばなくなっちゃいました。
あと、そういう「リアルタイムに回復するポイントを消費してクエストを進める」タイプのゲームって、ジャンル的にはRPGを名乗っていることが多いんですが……。
従来のRPGにあるような、自由にフィールドやダンジョンを移動して探索したり、戦術を考えながら行動を選んでバトルしたり、新しい街の武器屋で強い装備を買ったり、自分好みにキャラクターを育成したり……。
そういうRPGにおける、定番だけど重要な(だと僕は思ってる)要素がすっぱり削ぎ落されているものも多いですよね。
で、大事な要素を省いた結果、ボタン一つでポイントを消費してクエストを進めていくだけ。
あとは、なんかカード的なものを集めて、不要なカードと合成させて強化したり進化させたり……みたいな。
まあたまにはそういうゲームも悪くはないんだけど、今のスマホゲームは、どれも似たりよったりな感じで。
RPGの魅力って、「役割を演じる=冒険してるつもりになれる」ことだと思うので、ボタン一つでクエストが進むっていうのも、それで冒険したつもりにはちょっとなれないですよね(´・ω・`)
そんなわけで、昨今の「過去の名作ゲームシリーズの最新作がスマホゲームになって登場!」「システムを簡略化してライトユーザーも安心! よそみしながらでも画面ぽちぽちするだけでカジュアルに遊べます」みたいな流れは、需要はあるのかもしれないけど、僕個人としては、正直勘弁してくださいよ、って感じだったりします(´゚艸゚)∴
で、今回は、まさにそんな感じでいくつかリリースされている『ドラゴンクエスト』シリーズのスマホRPGの一つ、『星のドラゴンクエスト』に挑戦してみたいと思います(´・ω・`)
Google Play | 星のドラゴンクエスト
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.square_enix.hoshinodqjp
ゲームアプリをインストールして起動すると、まずゲームに必要なデータのダウンロードから。
およそ1GB近いデータをダウンロードしないといけないので、Wifi通信環境推奨って感じですね。
データダウンロードが完了したら、まずは主人公のキャラメイク。
キャラクターはドラクエ9風の、かなりデフォルメされた頭身。
男女の性別が選べるのはもちろん、髪型や顔パーツを選んだり、肌や髪、目の色などを選んで自分好みのキャラクターに設定することができます。
キャラ名やキャラクターの外見などは、ゲームが始まってからでも自由に変えられるので、「後になって気に入らなくなったらどうしよう」と、あまり悩まなくて済むのはちょっと嬉しいところ(´・ω・`)
主人公と二人の仲間(デフォルトネームは『サンド』と『アクア』ですが、これも外見合わせて変更可能)は、記憶を失ってマール島の海岸に流れ着いたところを、モモンガ族の『モガマル』と出逢います。
主人公たちが手にしていた『冒険王の書』を目にしたモガマルは、主人公たちこそ「冒険王の後を継ぐ者」だと勝手に確信して、右も左もわからない彼らの案内役を買って出るのですが……。
主人公たちと冒険王の繋がりを知るために訪れた夢見る神殿の祭壇にて、冒険王の書から、冒険王ガイウス(の魂)が登場!
そしてガイウスの話から、主人公たち3人が冒険王ガイウスの孫であることと、『とある戦い』に敗北したことにより、装備と記憶を失って、マール島に流れ着いたことが明らかに。
というわけで、意外といい加減でノリのいい冒険王の魂に導かれながら、主人公たちは世界を巡る冒険の旅へ。
その行く手には、世界の各大陸に魔手を伸ばす『魔星王』なる謎の存在が……?
序盤をさらっと遊んでみた感じだと、ストーリーは、ドラクエシリーズのナンバリングタイトルと比べて、ちょっと違和感はありますが、なかなかドラクエらしさを押さえた雰囲気。
最初は全く何者かわからない主人公たち三人組が、実は兄妹だったり冒険王の孫だったり、記憶を失う前はラスボス戦に挑めるほど強かったらしいなど、序盤から早々に明かされる展開は掴みとしても中々面白くて引き込まれます。
一方ゲームシステム的には、RPGのスタンダードとなっているドラクエシリーズのシステムから、様々な要素が「カジュアルに」簡略化されています。
フィールドマップの移動は、行きたい場所をクリックすると、そのルートが表示され……。
目的地まで、オートでキャラクターが移動していきます。
しかしその途中では、通るルートごとに決まった回数、モンスターと遭遇して戦闘に。
敵との戦闘に入ると、こんな感じのバトルシーンに。
バトルもやはり「カジュアルに」簡略化されていて、基本はオートで勝手に戦ってくれます。
プレイヤーに要求される操作は、一定時間おきにたまるスキルアイコンをクリックして、各キャラごとにスキルを使わせることか、アイテムを任意に使用することくらい。
序盤のうちは、ぼーっと放置してても勝手に戦ってくれるので、楽といえば楽ですが……(´・ω・`)うーん……。
ダンジョンも、基本的には進むフロアを選んだら、あとは自動で進んでいきます。
(ひたすら一本道のダンジョン……)
たまにタルや壺が置いてあるので、クリックするとアイテムが手に入りますが、それ以外は基本自動で進みます(´・ω・`)うーん……。
ダンジョンの各フロアの奥にはボスがいて、ボスごとに「スキルフィニッシュで倒す」「道具を使わずに倒す」「誰も死なずに倒す」といったような条件を満たすことで、倒した後に特別な報酬が手に入ります。
ちなみに、武器や防具・アクセサリーといった装備アイテムの概念はちゃんとあります。
ただしこれらのアイテムは、街の武器屋などで購入するのではなく、クエスト(または期間限定イベント)の報酬として手に入れるか、有料のガチャを回して手に入れることになります。
よくあるカード集め系ソーシャルゲームの、カードに相当する扱いですね。
これらの装備は、身につけるとちゃんとキャラクターの外見にも反映されます。
また、装備アイテムにはスキルや魔法をセットするスロットがついている場合もあり、そのスロットに、攻撃魔法や回復魔法・必殺技といったスキルをセットしておくことで、バトル中に使用できるようになります。
これらの装備アイテムは、(これも昨今のスマホゲームにはありがちですが)不要な他の装備アイテムや強化用アイテムと合成することで性能を強化したり、同種のアイテムと合わせて進化させることができます。
進化させた装備は、強化上限がアップしたり、スキルをセットできるスロットが追加されたりするみたい。
メニューから入れるモモンガ族の村「ももん屋」では、上記の武器強化を行う工房の他に、預かり所やキャラクターの外見や名前を変更できるビューティーショップ、課金通貨の「ジェム」が買えるショップなどの様々な施設が。
ゲームを進めて冒険ランクが上がっていくと、いわゆる「錬金釜」のノリで、アイテムを素材に別のアイテムが作り出せる「どうぐ工房」など、さらに様々な施設が追加されていくみたいですね。
そしてもう一つ気になる要素が、キャラクターの転職。
ゲーム開始時は『見習い冒険者』という職業についている主人公たち三人ですが……
ゲームを進めていくと、こちらもドラクエシリーズではおなじみ『ダーマ神殿』をモンスターたちから解放するイベントがあり……。
無事それをクリアすると、戦士・僧侶・魔法使い・武闘家といった、様々な職業に自由に転職できるようになります。
自分好みの職業を極めるもよし、複数の職業を渡り歩いて様々な能力を身につけていくもよし。
また一定の条件を満たすことで、さらに強力な上級職にも転職できるようになるみたいですね。
とまあ、こんな感じで。
移動や戦闘の仕様がカジュアル化されちゃってるところはかなり残念ですが……
一方で装備の概念や転職による自分好みのキャラ育成といった要素はしっかり残されていて、その点では嬉しかったり。
装備にスキルを装着する、という(ファイナルファンタジーくさい)ややこしい概念や、武器・アイテムの合成といった複雑な仕様はきちんとあったりするので、カジュアルなゲームにしたいのかマニアックなゲームにしたいのか、ゲームの方向性にちょっと首をかしげてしまうところはありますが……。
ドラクエらしい色使いの3Dグラフィックで描かれたフィールドやモンスター、キャラクターなど、ビジュアル的にはとてもよくできていて、さすが1GBもデータを食うだけのことはある力作、という印象です。
(ドラクエ9っぽい、頭身低めの3Dモデルは好みじゃない人もいるかもしれませんが)
メインストーリーから外れたサブクエストもかなりの数用意されているようで、普通にプレイしていても長く遊び続けられそうな雰囲気ですね。
冒頭で愚痴った通り、ソーシャルゲームはあまり好きじゃない僕ですが……。
このゲームは(100%自分好みではないにしても)RPGとして楽しめる部分はしっかりと残してくれている感じなのと、ストーリー的な引きの上手さもあって、これはしっかりと遊んでみてもいいかな……という気分にさせられました(≧∇≦)/
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